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自動車板金塗装の作業工程

入庫
車 ドアのへこみ 入庫したときに車両の損傷状態をお客様と一緒に確認します。何処から何処までがダメージを受けているのか?何処まで修理するか?など、予算や納期についても打ち合わせをします。
今回は保険を使わずに自費で修理をしますので修理代が高くならないように、左フロントドア及び左ロッカーパネルを鈑金する事にしました。
ダメージ・・・左フロントドアは表側と裏側(内張り側)までへこんでおり、ドアの真ん中に付いているモールの直ぐ下まで歪みがあります。下に付いていたロアーモールはダメージを受けた時に割れて外れてしまい、付いていません。
ロッカーパネル(下の黒いパネル)はドアを開けたカバーの処までへこんでいてラインまでへこんでしまっています。

見積もり
修理お見積もり ダメージを判断をして見積もりを作成します。
脱着工賃、交換工賃、鈑金工賃、塗装工賃、部品代の合計をだします。この車両で交換する部品は左フロントドアロアーモールだけです。
左フロントステップカバーは変形していますが、自費のためドライヤーで暖めて修正し、再利用します。部品を交換しないで修理するのが安く仕上げるためのコツです。

分解
分解 ドアを鈑金するために、内張りを外します。ねじを外してスイッチ類を外します。
内張りの周りはクリップで付いているので引っ張って外すのですが、ちょっとしたコツがあります。指先に力と神経を集中させ腕全体を引くようにすると外れやすいです。力だけで外そうとすると内張りやクリップが壊れてしまうので気を付けましょう。
内張りを外すと、雨漏れしないようにビニールが張ってあるので切らないようにゆっくりと剥がします。
殆どの車はブチルテープで止まっているのでビニール側にブチルテープが残るように剥がすと作業がしやすく、再利用できます。

鈑金(ハンマリング)
板金(ハンマリング) ドアとロッカーパネル(ステップ)のラインが両方ともへこんで崩れてしまっています。
ドアのラインを真っ直ぐになるようにダメージの強かったところ(一番へこんでいるところ)をドアの内側からハンマーで叩きます。直接ハンマーで叩くのではなく、木を当てて大きいハンマーで粗出しします。
裏から叩いて出っ張らない程度に粗出ししたら、モールの付くラインをタガネを使ってハンマーで叩き出します。
ラインが真っ直ぐになるようにドーリーと言う鉄の固まりをドアパネルの反対側に当てて鈑金ハンマーでたたきます。
鈑金の基本は低いところを裏から押しながら高いところをハンマーで叩いて平らにして、形を作ります。形がつぶれて、どういう形か解らなくなってしまっている場合は反対側を見て同じに形を整えます。
形が整ったら細かいでこぼこをならします。この時の力の入れ具合をコントロールして鉄板を伸ばさないように平らに仕上げます。もし、鉄板を押してボコンボコンとなるようだと急所を叩いてボコンボコンとならないようにします。
もし急所を叩いても直らない場合は絞りと言ってボコンボコンする部分を加熱して水をかけ急激に冷やします。これは鉄板が弱くなってしまうので極力しないようにハンマリングで直すようにします。

鈑金
板金作業工程 次にステップパネルの鈑金をします。ステップは裏から叩くことができないので表から溶接して引っぱり出します。そのために最初に塗装を剥がします。
パネルが柔らかい部分やラインまで影響のない場合はスタッド溶接機と言って点付けの片面スポットができる機械があるのですが、この車両の場合は損傷が大きく、堅い部分でもありラインまでへこんでいるため、スタッド溶接機だけでは引っ張りきれないため、最初に半自動溶接機で鉄板をステップに溶接しスライディングハンマーで引っぱり出します。
一番ダメージのあるところを引き出した後、ラインを作るように溶接して引っ張ります。
一回で出そうとするのではなく極端に高い部分を作らないように、均等な高さになるよう溶接する箇所をずらして、引っぱり出します。
ラインが出て大きいへこみが取れれば、細かいへこみはスタッド溶接機を使い引っぱり出します。溶接の痕はベルトサンダーなどで削り落とします。 焦げた部分を残さないように、また高い部分はハンマーで叩いてからサンダーで削ります。

足つけ
叩き出しの次にパテ付けの作業に入ります。高すぎる部分がないか手で触って確認しますが汚れた手で鉄板を触らないようにします。
鉄板のむき出しになっている部分に水分や油分が残ったままパテを付けてしまうと後にブリスターと言って塗装にブツブツと膨らみが出てきてしまいます。
この膨らみを直すには水分かもしくは油分の付着している段階まで剥がして塗装し直さないと治りません。そうならないために、この段階で注意します。
サンダーで削った塗膜の切れ目は鉄板になじんでいないためペーパーでなじませます。この時鉄板の出ている部分も一緒にダブルアクションと言う機械で足付けします。 この作業の後にシリコンオフで油分を取り除きます。

パテ付け
パテ付け 季節に合ったパテを使い、気温に応じて硬化剤の量を調節しますが硬化剤の少なすぎは密着が悪く、巣穴もできやすいので注意します。
巣穴とはパテの中に空気が入ってできる穴のことで目の粗いパテほどできやすいのです。
鈑金パテで歪みを完全に取り除き、ポリパテで巣穴を埋めるのが理想です。最初に鈑金パテをしごくように付けます。特に塗膜の切れ目は押し込むように付けます。

パテ研ぎ
パテ研ぎ 次に必要な量を取り巣穴ができないよう左右に往復するようにヘラで押さえつける容量でパテ付けします。
パテはどんなに暑い夏場でも一度は赤外線などで熱を加えておきます。化学変化によって固まらせているので痩せを防ぐために重要です。
パテに一度も熱を加えず塗装してから熱が加わると痩せと言って塗膜に段差ができる場合があります。これを防ぐために60℃位まで熱を加えてあげます。一工程ずつ赤外線などで熱してあげるのがベターです。
鈑金パテを研ぐときは最初に60番位の目の粗いペーパーを使います。塗膜をなるべく研がないようにパテの付いている部分を塗膜と同じ高さにそろえるようにハジからハジまでを意識して研ぎます。これだけの面積がある場合は長いあて板を使って研ぐと平らにしやすいです。段々と平らになってきたらペーパーを徐々に細かくしていきます。 平らになって歪みが取れたら荒いペーパー目を残さないように320番程度のペーパーで全体を研ぎます。この作業はダブルアクションと言う機械を使うと楽にできます。エアーブローして粉を良くとばしてポリパテを付けます。 ポリパテとは鈑金パテより目が細かくて柔らかいパテです。巣穴にパテを擦り込むように付けます。ここでも赤外線を使い熱を加えておきます。 ポリパテを研ぐときは水研ぎで歪みを目と手触りと両方で確認しながら研いで仕上げるのが良いです。 現在画像の黄色いパテは使用しておりません。作業性は良いのですが密着と痩せを考慮して3枚目の画像のパテを使用しています。

サフェーサー
サフェーサー パテの研ぎが良ければ塗装する範囲の足付けをします。
サフェーサーの入れる部分は800番のペーパーで研いでおき、クリアーを塗る部分まではスコッチブライトと言うペーパー代わりの様な物とウォッシュコンパウンドを使い塗膜に傷を付けて塗料がくいつき易いようにします。この時深い傷が入らないように注意します。
サフェーサーを入れる前に水研ぎをしているので赤外線で暖めて水分を取ります。エアーブローだけではパテの吸った水分は蒸発しにくいため一度暖めておけば完璧です。

マスキングしてサフェーサーを入れるのですがマスキングを剥がしたときにサフェーサーの厚みで段のできないようにぼかすようにサフェーサーを吹きます。段を付けてしまうと研ぐのが難しくなってしまいパテを研ぐより苦労します。
この車両はドアの内側もダメージを受けていたのでサフェーサーを吹きます。サフェーサーも硬化剤を使う2液タイプを使った方が塗装に影響が出ません。一液タイプ、2液タイプ、どちらも短所長所がありますが仕上がりを考えると2液タイプの方が良いです。
サフェーサーを入れたら一度暖めて十分に乾燥させます。乾燥したら、巣穴やペーパー目がないか良くチェックし、最後の拾いパテと言う一液のパテをしごいて塗ります。このパテを付けなくても良いようにサフェーサーを吹く前の段階でしっかりとチェックをするのが大事です。

塗装
マスキングをする前に車両の色番号を確認し必要量のボディ色を作ります。これは塗料メーカーからデーターが配られていてそれを参考に何種類かの塗料を混ぜて作るのです。この作業を調色と言うのですが日向と日陰両方で確認しておきます。どの色にも特徴があり調色には経験が必要です。

サフェーサーの研ぎが終わると、シリコンオフで塗装する面を全部拭くのですがマスキングする前に一度拭き取り、マスキングが終わったところで2枚のウエスで拭き取ります。この作業は塗装面の油分を除去するために行うので片方の手にシリコンオフの付いたウエスを持ち塗装面を拭き、直ぐに反対の手に持った綺麗な何も付いていないウエスで拭き取ります。これは油分を一回浮き出させそれを吸い取ると考えてください。

その次に静電気除去用のウエットウエスで拭き取ります。塗装する直前にエアーブローしながらタッククロスというべとべとしたウエスで塗装面の綿ごみを取ります。
最初に調色した色をガンで吹きます。この車両はシルバー系メタリックなのでムラにならないよう気を付けます。何回も続けて塗らずに一回塗るごとに時間をあけます。
シンナー分を蒸発させ色が決まっていることを確認した後にクリアーを吹きます。色(ベース)のシンナー分が蒸発する前にクリアーを塗ってしまうと後で艶引けの原因になります。また時間を空けすぎてもクリアーの密着が悪くなるのでマスキングに飛んでいる部分を触ってみて乾燥具合を確認してからクリアーを吹きます。クリアーも色(ベース)と同じで一回塗ったら時間を空けます。一回目から艶を出すように肌を確認しながらクリアーを塗り2回目で仕上げます。

仕上げの後に熱で暖めて乾燥させます。この車両はステップの下の部分に黒いアンダーコートが塗ってあるので塗装した部分の磨きが終わった後にマスキングをしてアンダーコートを吹きます。アンダーコートの色が最初の色と同じで合えば艶消しのクリアーを色が違えば調色して吹きます。 乾燥させて塗装工程は終了です。

組み付け
車塗装後の組み付け 外した部品を全部確認して、外した順番と逆の順番で部品を取り付けていきます。
各部品には付く場所や順番が決まっているので、外すときに頭を使って覚えながら外します。また汚れている部品やボディーは取り付ける前に綺麗にしておきそれから取り付けます。
組み付けが終了したら直ぐライト関係やスイッチ類、開閉状態を確認します。

納車準備
納車準備 納車準備とは簡単に言えば洗車です。ただ、鈑金塗装という仕事は、お預かりした車をまったく汚さずに作業することは不可能な仕事なのです。
ですから、作業した部分だけではなく全体を綺麗に確認する意味で洗車します。
ただ、作業の行程で汚さないように工夫しながら作業するのが職人だと思います。

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